【Synth Pop】あっという間の37分!全曲シングルカットに対応したFly By Midnightの5作目となるアルバム「Silver Crane」は音楽ファン必聴レベル!
Fly By Midnight「Silver Crane」★★★★★
当ブログでも一押し、NY出身のシンセポップデュオ、Fly By Midnightが累計5作目となるアルバムを発表しました。
すでにシングル的に発表された楽曲ばかりですが、それらを1枚にコンパイルして対峙した今、彼らのポップスセンスが大爆発しているところに畏敬の念を抱かざるを得ません。
すでにデビューしてから数年が経過しておりますけど、結局一体何者なんだ。
それはさておき、早速MVからチェックして頂きましょう。
長年、ポップミュージックに親しんできた自分でも、一聴して分かるこのクオリティの高さ。
古くはThe BeatlesやABBAなどから脈々と受け継がれるコーラスの美しさを、ここまで的確に体現しているアーティストはそれほど多くありません。
それをまたシンセポップというフィルターを通して、アーバンでノスタルジックな雰囲気を醸し出しているところに、彼らの作戦勝ちというか、アレンジの巧さが光ります。
1曲が3分前後ということもあり、本当に、あっという間の37分間です。
例によってDJ気取りな私としては、全体の構成(曲順)に若干の不満はありつつも、ベスト盤的な立ち位置で聴けば何も問題はありません。
率直に言って、彼らが発表してきたアルバムの中でも、最高傑作に仕上がっていると思います。
例えばグラミー賞的には、そもそもアメリカ音楽史への参照点が少ないこともあり、審査員には不評かもしれませんが、大衆音楽というフィールドにおいて、本作以上の満額回答はなかなかないです。
(もちろん、それが彼らの強さであり、と同時に弱さでもあるのですが。。。)
加えて、まだまだ日本でも知名度が上がってきておりません。
ここはひとつ、ぜひメジャーなレーベルと契約してもらって、そのプロモーション効果にも期待したいところですね。
最後に重ねて申し上げますが、間違いなく今年の下半期を代表する作品の1つです。
インディーポップやチルポップ好きの方も、この機会にぜひチェックしてみてください。