【Post Hardcore】コロナ禍の時代を生き抜くValiant Heartsの2ndアルバム「Odyssey」が傑作だった!
Valiant Hearts「Odyssey」★★★★★
オーストラリアとロシアにそれぞれ在住する2人が、web上でレコーディングまで完結させている音楽プロジェクト、それがValiant Heartsです。
その発端は1stアルバムを発表した2018年まで遡りますが、このコロナ禍にあってタイムリー且つインパクトのある制作スタイルには違いありません。
しかも、驚いたことに楽曲の完成度が非常に高い。
特にこの2ndアルバムに関しては、全く隙のない傑作に仕上がっています。
(2019年発表なので、こちらでの紹介が遅れてしまいました。)
音楽性はポストハードコアやエモに属する部類。
邦楽ならワンオクとの共通点も見出せそうですね。
それだけ万人に聴きやすいってところでしょうか。
ただ、バンド本来の塊感とか、ライブ感については少々物足りなさはあるかも。
個人的にはドラムやベースに音圧の弱さを感じました。
しかしながら、それを補って余りある美旋律とアレンジの素晴らしさ。
Vocalの声質も含めて、これはもう、ヘビロテ確実なやつです。
次回作はこの調子でさらに音圧を太くしてもらって、いや、サイドチェインとかで誤魔化すんじゃなくて、アナログな楽器隊のパワーを見せつけて欲しいですね。
大事なことは、コロナ禍にあっても、音楽は作れるし、それを楽しむことも出来るという事実。
ありがとう、Valiant Hearts!