【Thrash Metal】ポーランドが生んだ奇天烈系オルタナティブ・スラッシャー、Wolf Spiderについて【隠れた名バンド#005】
Wolf Spider
歴史の波間に埋もれたマイナー系バンドを発掘する企画、5回目。
今回はポーランドから生まれた突然変異系スラッシャー、Wolf Spiderを紹介します。
活動期間については、まずWilczy Pająkという名前で1985年頃から開始し、1988年にWolf Spiderに改名、その後1991年頃まで活動しておりました。
その時期に3枚のアルバムをリリースしています。
特に1stアルバム「Kingdom of Paranoia」の完成度の高さは一聴の価値あり。
ポーランド出身とはいえ、英語で歌ってくれていますので聴きやすいかと。
突然変異系とか奇天烈系とか言いたい放題ですけど、そのコード進行やアレンジも含めて、一風変わった楽曲が彼らの特徴でもあります。
このようなインテレクチュアルでオルタネティブな姿勢は、その後、フィンランドにてStam1naというメタルバンドが受け継ぐことになるのですが、それは2005年のデビューまで待つことになります。
さて、そんなアクの強さがセールスポイントのWolf Spiderですが、実は2011年から再始動中。
しかも2015年には「V」という新作までリリースするぐらい、本気の取り組みです。
この「V」に関しては、当ブログでも個別にレビューしたいほどの傑作でして、古今東西のスラッシャーの皆さんには、決してスルーされることのないように重ねてお願いを申し上げます。
特にギターに関しては、Annihilatorのジェフに近い雰囲気も感じますね。
グルーヴは、、、BIG 4の中ではAnthraxやMegadethが近いのかもしれません。
しかしながら、全体の世界観は唯一無二といったところ。
個人的には、Vocalの声色含めて、変態的なコード進行が気持ち良いです。
一部界隈では著名なバンドだと思いますし、思ったほど歴史に埋もれていないのかもしれませんが、この機会に紹介したくて記事にしてみた次第です。
ファンの方、お許しを。