【Progressive House】デッドマウスの新レーベルHau5trapから、Morgin Madisonがデビューアルバム「Living the Phantasm」をリリース!
Morgin Madison「Living the Phantasm」★★★★★
今年の春のことになりますが、あのDeadmau5先輩が新たにHau5trapというレーベルを立ち上げまして、いやはや、これで何個目の自主レーベル創設になるんでしょうか?
世間的にはMau5trapレーベルの知名度が高いとは思いますが、こうして新たにレーベルを立ち上げるということは、また違ったベクトルの音楽性を発信していくんだろうなと予想しておりました。
その象徴的な役割として登場したのが、今回紹介するMorgin Madisonによるデビューアルバム「Living the Phantasm」であります。
早速、アルバム収録されている楽曲をチェックしていきましょう。
安直な言い方になりますが、まるでDeadmau5とEric Prydzを足して2で割ったような、重厚感あふれるメロディックなハウスサウンドが展開されています。
なるほど、Hau5trapでDeadmau5が考えているのはこういうサウンドなのですね。
Mau5trapがどちらかというとTechno色が強めだったり、Electro方面からの影響も多大でしたので、これはこれで面白い住み分けになると思います。
それにしても、全曲通してサウンドプロダクションの出来が素晴らしいです。
加えて、ソングライティング及びアレンジについても安定感抜群ですね。
DJ視点でも、ついつい音質の良い大箱で聴きたくなる曲ばかりです。
それでもDeadmau5由来のキックの強さは特徴的なので、人によっては(クラブミュージックに慣れていなければ)好き嫌いはあるかもしれません。
とはいえ、ベースミュージックとしては極めてモダンでグルーヴィー。
いきなりの傑作登場でHau5trapレーベルのスタートダッシュは大成功かと思います。
セールス的にはどうか分かりませんが、少なくともDeadmau5登場前後からのProgressive Houseシーンにおいても、歴史的に非常に重要な作品になることは間違いありません。
むしろ、当時のDeadmau5が2020年に甦ったかのような音楽性です。
従いまして、DJ及びクリエイター諸氏には決してスルーしないようにお願い申し上げます。