【Pops】マデオン先生が2ndアルバム「Good Faith」で目指したセカイ【MadeonとAvicii】
Madeon「Good Faith」★★★★★
EDMに明るい方には説明不要ですが、Madeon先生が最新作を発表しました。
(僕はDTMなどのソングライティングで卓越したスキルを持っているアーティストを先生と呼ぶ癖があります。)
早速ですが、僕はこのアートワークを見た瞬間にAviciiをイメージしたんですけど、コレ完全に狙ってませんか??
ほら、帽子の被り方、そして横顔がシンメトリー的なデザインになっていますよね。
僕の勝手な推論を先に言っちゃいますけど、これはMadeonがAviciiを強く意識したアルバムだと思います。
ぶっちゃけ、内容はとても素晴らしいPopsアルバムそのもの、なんですよ。
まずは試しに、音源を聴いてみてください。
この「Miracle」という曲、僕も大変気に入っているのですが、前作からするとかなり洗練されたアレンジになっているのが分かると思います。
もうね、この質感って完全に狙ってきてますよ、ビルボード。
要するに、Aviciiが切り開いたEDM経由のPopsシーンを「後は俺が引き継ぎます」と高らかに宣言したMadeon先生なのであります。
(せっかくですから、他の素晴らしい楽曲もご賞味ください。)
ところどころ、フレンチエレクトロっぽい雰囲気もあり、僕のようなDaft Punk世代にもノスタルジック&フューチャーな浮遊感がとても心地良いです。
新世代らしい音色の使い方も、本当によく考え抜かれていますね。
全体を通して、本作のチルポップ的なコンセプトは統一されておりますから、序盤から終盤までの流れも違和感が全くありません。
確かに、前作のようなClub Musicに近接した派手なビートは控えめです。
でも、Madeon先生はこのセカイをどうしても表現したかった、ということです。
つくづく、Aviciiの影響の大きさを感じた次第です。
(勝手な僕の感想なので、違ってたらゴメンナサイ。)
とにかく、EDM系が苦手という方にこそ、手に取ってみて頂きたいアルバムです。
きっと、秋の夜長を一筋に照らす月のように、優しく貴方に寄り添ってくれるでしょう。
文句なしの、100点満点。