【Synthwave】ウクライナからシンセウェイヴを奏でる、Arweloneの衝撃的なデビューアルバム「Cocktails and Avenues」を今さらレビュー!
Arwelone「Cocktails and Avenues」★★★★☆
ついにSynthwaveはウクライナにまで飛び火しました。
本作は2018年に発表されたArweloneというアーティストによるもので、その実体はAlexander Davidsonという、ドニプロ在住(ウクライナ)の方です。
プロのアーティストではなく、趣味の延長で曲を作っているらしく、日本で言うところのDTMerの1人。
Synthwave自体、PC1台で完結出来ちゃう時代ですから、それも納得であります。
何はともあれ、音源をチェックして頂きましょう。
Youtubeのコメントも絶賛の嵐といったところですが、冷静に考えても、非常にツボを心得たソングライティングを実践していることがよく分かります。
Vocal入りの楽曲にしても、80年代へのオーマジュが一発で分かるようなアレンジは、世界各地に点在するSynthwaveファンのハートを掴むのに、それほど時間はかからないことでしょう。
ウクライナという土地柄、音楽カルチャーに開放的であることは聞いておりましたが、ここまでアメリカナイズされた世界観を実現するとは驚きました。
特に、インスト系の楽曲は完成度が異様に高いですね。
本作の中では、オープニングを飾る「Everlasting Journey」と「Pegasus」そして「Night Train」がハイライトと言えます。
普段からThe MidnightやTimecop1983などを好んで聴いている方にも、自信を持ってオススメしたいところですね。
僕なんかは思わずこの後、Tangerine Dreamを聴いてしまい、束の間、エモーショナルな微睡に心を浸したぐらいですから。
最大の懸念は、Arweloneというアーティスト名をどう読めばいいのかという問題。
恐らく造語だと思うのですが、、、さっぱり分かりません。
次作が出るまでに、何とか解読しておきたいところです。