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【映画】ジョン・カーペンターの音楽に酔いしれる、高品質なホラー映画「ハロウィン」2018年版【ネタバレ感想】

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「ハロウィン」(2018年)★★★★☆

名匠ジョン・カーペンター監督の出世作が、続編として登場。

アメリカでは昨年の10月に公開され、名実ともにハロウィンの時期にふさわしい封切りとなりましたが、日本では遅れること半年。

ようやく4月12日からの公開となりました。

ネタバレというか、あらすじは未見の方も知っておいた方が良いと思うので、簡単に説明しますが、要するに殺人鬼ブギーマンとの死闘が描かれたホラー映画です。

人気シリーズなので、シナリオがごちゃごちゃしそうですが、本作については1978年公開の初代「ハロウィン」の続編という立ち位置ですので、話は至ってシンプル。

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ちなみに、ホラー映画における3大有名殺人鬼の1人が、このブギーマン=マイケル・マイヤーズです。(あとの2人はご存知の通り、ジェイソンとフレディですね。)

面白いのは、殺人鬼と言えども、監督によってまるで違う描き方になっていますし、人殺しの様式美という視点から見た各シリーズの特徴など、考察が楽しいジャンルです。

その辺は話が長くなるので今回はやめておきますが、特にこのジョン・カーペンター監督の凄さというのは映像で見てもらうしかありません。

音楽も担当するぐらい、その世界観には圧倒的なこだわりを持っています。

ハロウィン

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ただ、本作については、デヴィッド・ゴードン・グリーンという人が監督で、ジョン・カーペンターは音楽にのみクレジットされています。

しかし、その内容は初代に負けず劣らず、ホラーとしても素晴らしい作品でした。

特に暗闇や窓辺に浮かび上がるブギーマンの演出など、シリーズを彷彿とさせる場面も多々あり、製作陣がリスペクトを持ってきちんと仕事をしていたのがよく分かります。

また、音楽をジョン・カーペンターが担当することにより、世界観がしっかりと確立されていることにも驚かされました。

特にオープニングタイトルでテーマ曲が連動するシーンは必見でしょう。

こうしたカーペンター・サウンドに魅入られた人は、ぜひ彼のアルバムもチェックしてみてください。(2015年に初のソロアルバムをリリースしています。)

個人的には、映画における音楽の重要性を再確認出来た作品。

日本では時期外れに公開された”ハロウィン”映画ですけど、ホラー映画ファン以外にも強くお勧めしておきます。

恐怖演出は控えめながら、随所にスリラー要素がありますので、映画好きにはぜひ。

Lost Themes

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