【映画】エリーズ・マイ・ラブなホラードラマ「インシディアス最後の鍵」【ネタバレ感想】

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「インシディアス最後の鍵」（2018年）★★★★☆

原題は「Insidious: The Last Key」ということで、このシリーズ最終話になるかと思います。

全米では今年公開されたものの、日本では劇場未公開となりまして、今月になってようやくレンタル開始となりました。

結論から言うと、劇場未公開も仕方ないかなと思えるほど、地味な作品です。

シリーズのファンからすると、1作目に通じる演出もあり、お馴染みのキャラクター描写含めて非常に楽しめるのですが、初見殺しというか、本作から観始める人は一定の注意が必要かと思います。

ホラー映画とはいえ、もはやドッキリ演出部分でしか怖さはないんですけど、ドラマ部分が面白くてついつい最後まで眠ることなく観ちゃいました。

今回はエリーズの家族の話になりますし、どうしても感動系になってしまうのは予想出来ましたが。

劇中のテンポも「インシディアス序章」より良かったです。

監督はまだまだ無名のアダム・ロビテル、脚本は今回もリー・ワネルです。

彼は役者としても出演していますが、とても才能ある方ですね。

実際のところ、話の展開が面白いこのシリーズですが、本作で1つ不満だったのは今回の悪魔？のバックグラウンドがほとんど明かされていなかったところですかね。

これは稲川淳二師匠の言葉でもあるんですが、例えば怪談話というのは事件の「後日談」を語るものであって、事件を語ってハイ終わり、というものではありません。

本作も舞台の背景（エリーズの過去）については細かく言及されますが、肝心の悪魔の動機や生い立ちがいまいちよく分からないんですよ。

これではちょっと消化不良になっちゃいますね。

従いまして、何となく食い足りなさを残したまま終わった感のある本作。

これでシリーズの幕を閉じるのは何だかもったいない気がします。

映画じゃなくてドラマでもいいから作ってくれませんかね？

だって、観客は全員エリーズ・マイ・ラブな気持ちのはずですから。。。

NEODEAD MANIA