【Synthwave】シンセウェイブというジャンルの発火点となったFM Attack先生が新作「The Never Ending」をリリース!
FM Attack「The Never Ending」★★★★★
Nu DiscoからSynthwaveへの橋渡し的存在として、今現在も決して無視してはならない存在でもあるFM Attackが新作を発表しました。
ここ数年は2年に1枚のペースでアルバムを制作していますが、本作は自らの存在を俯瞰したかのように落ち着いた作風です。
早速、PVからチェックしていきましょう。
彼らを古くから知っている人にとっては説明不要ですが、1980年代のポップカルチャーをオマージュしたスタイルにブレはありません。
どちらかというとディスコカルチャーに傾倒している音楽性であり、本作では意図的に音数を減らし、メロディのアンサンブルに注力しているのがよく分かります。
要するに、かつてなくウェイブ的、とも表現出来るでしょうか。
極めつけはラストの「Nova Child」でしょう。
もはや高品質なチルウェイブの領域ですが、これほど美しいサウンドをデザインするなんて、まだまだ彼らは成長する気満々ですよね。
だってもう10年以上のベテラン選手ですよ?
ある種この「枯れた」方向性は経験値があってこその実力、つまり地力とも言えるでしょう。
1980年代を経て大人になっていった皆さんには、ぜひ耳を傾けて欲しい音塊です。