【Hard Rock】Pretty Maidsのフロントマン、Ronnie Atkinsが初のソロアルバム「One Shot」をリリース!
Ronnie Atkins「One Shot」★★★★★
デンマークを代表するHR/HMバンド、Pretty Maidsのフロントマン、Ronnie Atkinsが何と初のソロアルバムを発表しました。
芸歴、いや音楽歴40年の大ベテランがですよ、初のソロ作品というわけですからこちらも驚きを隠せません。
ひとまず、MVからチェックしていきましょう。
メロディアスなロックなのに骨太っていう、男気あふれるサウンドです。
これは往年のPretty Maidsファンも必聴でしょう。
実は昨年、Ronnie Atkinsは自身が癌であることを公表しました。
再発で、しかも「ステージ4」だったということで、界隈にも大きな衝撃を与えたところです。
そうした中でもアーティストとしてのクリエイティブな姿勢を崩さず、むしろコロナ禍という閉塞的な状況にあっても、本作品の完成に漕ぎ着けたことは驚異的です。
MVにもある通り、少し痩せてしまったかなと思いきや、歌唱力には何の陰りもなく、むしろ楽曲の良さも相まって、いぶし銀以上のベテランの凄みを見せつけてくれました。
これぞハードロックの真髄とも言うべき、北欧由来の演歌的な世界観だと思います。
参加しているゲストミュージシャンも豪華です。
Pretty Maidsの新旧メンバーはもちろん、元EuropeのKee Marcelloや元At VanceのOliver Hartmann、元The Poodles~現King DiamondのOliver Hartmann、SoilworkのリーダーBjörn Stridまで、それはもう全員集合といった感じ。
しかもプロデューサーはJacob Hansenです。
VolbeatやAmaranthe、そして僕が最も敬愛するDizzy Mizz Lizzyの作品をプロデュースしている才人なのであります。
つまり、駄作になる要素が1つもないのですよ。
繰り返しますが、本作は全編に渡ってメロディアスで骨太なハードロックサウンド。
Pretty Maids的なスピーディでヘヴィネスなアレンジは抑え気味です。
だからこそ、ソロとしてリリースする意味と意義があったと思いますが、ぜひこれを励みに、病にも打ち勝って欲しいと思います。
そもそもPretty Maidsは僕が10代の頃に「Please Don't Leave Me」をカバーしてくれて、拙者のJohn Sykes信仰を加速させてくれた恩人でもあります。
ぜひまた、バンドとしてメロウ&ヘヴィな作品をファンに聴かせて欲しいですね。