【EDM】Zeddを超えた?!Justin OHのニューアルバム「Welcome To The City Of Oz」は2020年を代表する傑作で間違いない!【Monstercat】
Justin OH「Welcome To The City Of Oz」★★★★★
Justin OHと言えばTrance界隈では結構名の知れたアーティストです。
デビュー当初から高音質なサウンドをプロデュースすることでも有名で、ここ数年はTranceから緩やかにEDMへのスタイルへと変貌している最中。
エポックメイキングとなったのは、やはり2018年にリリースされたこの曲でしょう。
Justin OH - Loving Her Loving U (feat. Delaney Kai) [Monstercat Official Music Video]
一応、Dub Stepの骨格ではあるのですが、新世代なアプローチを見事に体現しました。
下手すると猥雑な音色も、彼の手に掛かればグっとエモーショナルな世界観に化けちゃいます。
もうね、これは才能と言う他ないですよ。
2019年公開の名曲「Feel Alright」もチェックしてみてください。
Justin OH & Rogue - Feel Alright [Monstercat Release]
彼の楽曲はですね、タメとカタルシスのバランスが凄く良いんです。
例えばTrance系の楽曲はブレイクでタメを作ります。
けれどもDub Step系ではビートの部分であえてタメ、というかストレスを作る。
そこからの解放のさせ方が絶妙なさじ加減なんです。
よくぞTranceに見切りをつけたもんだ、と思ったぐらいです、ハイ。
この度、ここ数年の彼の楽曲をコンパイルしたアルバムがリリースされました。
未聴のクラバー諸氏には、この機会にぜひチェックをお願いしたいところです。
Justin OH, Feint & Mazare - She's A Killer Part 2 [Monstercat Release]
こうしてアルバムを通して聴いておりますと、個人的には、Zeddが出てきた頃のサプライズにも似た印象を覚えます。
サウンドアプローチをよく工夫しているし、アレンジも練り上げられていますからね。
音色の使い方も面白く、ある意味でモダンとレトロが競争しているようにも聞こえてきます。
こうした音楽体験って、なかなかないんですよ。
この辺は音楽歴が長い人ほどハマりやすいんじゃないかなあと思ったりします。
いずれにしても、本年度トップクラスのEDMアルバムの登場です。
ぜひこの素晴らしい音楽体験をスルーされることのないよう、重ねてお願いいたします。