【Hard Rock】これぞ正統派ハードロックのあるべき姿、Marshall Lawについて【隠れた名バンド#008】
Marshall Law
歴史の波間に埋もれたマイナー系バンドを発掘する企画、8回目。
今回はUK出身で正統派ハードロックを体現したMarshall Lawをピックアップ。
1987年に結成、2年後の1989年にリリースした1stデビューアルバム「Marshall Law」がHR/HM界隈でも絶賛されたバンドです。
確かにこのアルバムは傑作、いや名盤ではないでしょうか。
Thin LizzyやGary Mooreに代表されるような、メロウ&ラウドなブリティッシュ・ハードロックが全編に渡って構成されています。
当時はJudas Priestの人気に少し陰りが見え始めた頃でもありました。
(賛否両論の問題作「Turbo」は1986年のリリース。)
そうした中で突如現れたMarshall Lawですから、市場の期待も一気に高まったように回顧しています。
残念ながら、1991年頃にMarshall Lawとしての活動は休止。
その後、2008年頃から復活している模様ですが、このデビュー作を超えるアルバムはまだお預けのようです。
こうして改めて聴いてみますと、やはりブリティッシュの爽やかな風が吹いていますね。
ツインリードも頼もしく、その演奏技術は新人らしからぬ風格さえ漂わせています。
元々UK出身のHR/HM系バンドって、どこか気品があるというのが特徴的でして、北欧の様式美とまではいきませんが、走攻守揃ったバランスの良さが人気の秘密だろうと思います。