【Hard Rock】LAメタル界の一発屋、Beau Nastyについて【隠れた名バンド#007】
Beau Nasty
歴史の波間に埋もれたマイナー系バンドを発掘する企画、7回目。
今回はLAメタル界隈でも一発屋としてその名を馳せる、Beau Nastyです。
いや、一発屋というのは褒めすぎなのかもしれません。
それほどヒットもせず、シーンに埋没しちゃったわけですから。
それでも唯一の作品となる「Dirty, But Well Dressed」(1989年発表)は駄作ということにはなりません。
元KUNIのメンバーが中心となって結成されたバンドですが、プロデュース陣にも多額のコストをかけて製作された模様で、サウンドプロダクションは良好です。
また、楽曲に関しても、ミドルテンポを中心として構成自体は悪くないですね。
プロデュース陣の話をもう少し。
本作にはSteve ThompsonとMichael Barbieroという2人の著名プロデューサーが関わっています。
どれくらい著名かというと、、、古くはTina Turner、Simply Red、Aretha Franklin、David Bowie、そしてThe Rolling Stonesなどの作品をプロデュースしている方々で、エンジニアとしてはMetallica、Anthrax、Guns N' Roses、Alice Cooperなどなど、HR/HMシーンにおいても多大な功績を残している2人です。
グラミー賞の常連でもありますし、ともするとアメリカの音楽カルチャーに欠かせない存在でもあるわけです。
Beau Nastyのデビューアルバムには、そんな2人が関わっています。
当時の所属レーベルも、よっぽどの力を入れていたんだなと、今さらながら感心した次第。