NEODEAD MANIA

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【Pops】次世代EDMプロデューサーのGryffinが放つデビューアルバム「Gravity」を最速レビュー【EDM】

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Gryffin「Gravity」★★★★☆

ついに出ました、Gryffinのデビューアルバム「Gravity」(10/24発売)。

ファンからしてみれば、3年ぐらい待ちに待った作品ではないでしょうか?

その間、コンスタントにリリースされるシングル曲の出来の良さもあって、まさに”鶴首して吉報を待つ”心境だったことかと思います。

いやー、良かった、、、僕も本当にそう思います。

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さて、僕がGryffinの音楽を気に入ったのは、2017年に発表された「Feel Good」からです。

思い返せば、2013年にAviciiが「True」を発表して以降、EDMシーンは一気にポップカルチャーへと邁進することになりました。

(2012年に発表されたZeddのデビューアルバム「Clarity」の存在も大きいですね。)

正確には、ビルボードへの総攻撃がEDMプロデューサー達の共通使命になったわけです。

心理学的に言えば、集合的無意識とは異なる明確な目的の下で、クラブカルチャーはオーバーグラウンドな大衆化を余儀なくされたとも解釈出来ますよね。

(話が長くなるので、ここではその功罪について語ることはしません。)

何れにせよ、その後に続くKygoやDiplo、Marshmello、そして今回取り上げるGryffinなど、それぞれの音楽性は異なりますが、果たしてそのベクトルは同じ方向を向いているわけです。

Gryffinのデビューアルバム「Gravity」に「Feel Good」は収録されていませんが、ここ数年における集大成的なアルバムであることには、異論を挟む余地はありません。

(それでも2017年発表の「Nobody Compares to You」が収録されていたのはサプライズでした。とても優れた楽曲でしたので、個人的にはナイスな判断だと思います。)

各楽曲ともに、彼が得意とするフックの効いたアレンジが素晴らしく、特に引き算発想で練り上げられた音色の取り合わせは他のEDM系プロデューサーとは確実に一線を画します。

Kygo同様、基本的にはメロディアスな楽曲が多いのも特徴的で、ポップカルチャーとしてはストライクゾーンのど真ん中を狙ってきていますよね。

今般の収録曲については、どれもストレートな直球勝負といった趣きがあり、それを痛快無比と捉えるのか、それとも類型的と捉えるのか、この辺については各個人のご判断にお任せしたいと思います。

個人的には、少しだけ、一本調子気味ではあったかなと思います。

これは先日リリースされたPost Maloneのアルバムと比較すると分かりやすいです。

以前にこちらでも記事にしておりますので、未見の方はチェックしてみてください。

とはいえ、デビューアルバムにして傑作であることには間違いありません。

統一感のある世界観は確信的でありながら、極めてオーガニックな雰囲気を残しています。

ポップカルチャーのシーンにおいて、僕はこうした狙った感じが鼻につくことも多いのですが、Gryffinに関しては全くそれがない。

これはもう、彼が持つ生来のセンスというか、才能による部分なのかなと思ったりします。

それでは最後に、彼のこれまでのインタビューから印象的な発言を引用しておきます。

本作を読み解く上で、リスナーの皆さんの参考になれば幸いです。

スクリレックスとかスウェディッシュ・ハウス・マフィアがアメリカでも人気が出て来た時に、自分でもこういう音楽をプロデュースできたらいいなって思うようになったんだ。

・どんな曲でもそうなんだけど、僕はいつもヴォーカルだけ残して、他の音は全部外して、そこからリミックスを作り始めるんだ。

・ヴォーカルだけにフォーカスして、そこからプログラミングを始めて、ギターを乗せたり、いろいろ声に合わせて音を構築していくんだ。オリジナル曲を作る時も、基本は同じやり方で作ってるんだ。

・常に本物の楽器で曲を作って、そこにエレクトロニックで肉付けして、より大きなサウンドにしていく。

・すべてが同じ世界観でつながっていてほしい。曲のエモーション、アートワークのエモーション、歌詞のエモーション、そのすべてが一致していてほしいんだ。

・いつかはグラミー賞も獲りたいね。

・僕の場合、音楽製作の原点がギターの弾き語りから始まっているから、スタジオでじっくりと音楽を製作するスタイルの方が、ツアー中のパソコンでの製作よりやりやすいし、合っている。

・自分のオリジナル曲を出しながらも、原点であるリミックスの製作に終止符を打ちたくないと思っている。

・少ながらずアーティストのようなクリエイティブな人間にとって、新たな場所や新たな刺激というものは、アイデアを促進する働きを持つと思う。

・母親は、日本に住んでいるから、できるだけ年に一回でもプライベートでの来日はしたいと思っているよ。

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