【Spotify】2019 FEBRAUARY POP MIX by NEODEAD【プレイリスト】(+DJが他ジャンルをチェックする意味について)
2019 FEBRAUARY POP MIX by NEODEAD
本日はプレミアムフライデーなので、今月のSporifyプレイリストを公開します。
年が明けて、そろそろアーティストのリリースも本格化してきましたね。
20曲ぐらいの候補から10曲に絞るのは、少し苦労しましたけれども。
(先月のプレイリストはこちら↓)
しかし何と言っても、シンセウェイヴを代表するアーティスト数組が同時に新曲をリリース(Remix含む)するという、嬉しい誤算。
プレイリストでは中盤から後半にかけて選曲しておりますので、そのエモーショナルな世界観をぜひお楽しみください。
また、オープニングを飾るThe Band Camino、そしてNightly、Sheareあたりは、今年こそデビューアルバムを出してくるのではないかと密かに期待しているバンドたちです。
The 1975のような、プリミティブでメランコリックな音楽性が好きな人には、たまらないものがあると思いますね。
ちなみに、毎月更新のDJチャートもBeatportにて公開しましたので、こちらもリンクを貼っておきます。
いつものように、Deep Tranceを軸に、様々なジャンルから10曲を抜粋しています。
さて、ここからは余談。
毎回、プレイリスト更新の内容だけじゃ寂しいので、DJ論みたいなものを勝手に言わせてもらえればと思います。(当方老害につき、スルー推奨でお願いしますね。)
まず、自分では音楽評論家のように幅広い音楽を聴いている実感はないのですが、ある程度ジャンルを狭めずにつまみ食いする理由、それは全てDJ活動に関係する行動科学なんです。
例えば、気に入った曲を見つけて、何度も何度も家でヘビロテするとします。
すると、自分がDJとして現場でプレイした時、新鮮な感動というものは、ほとんど消えています。
これが意味するところ、つまり「飽き」ですよね。
もちろん一般リスナーであれば、飽きるほど聴き込むことに全く問題はありません。
しかし、DJとしては、なるべく飽きないようにする努力が必要です。
僕の場合、DJ MIXをコンスタントに製作していますが、そこで楽曲を「消費」してしまうと、次の現場でプレイする時にはもう「古い」曲に聴こえてしまい、思うようにテンションが上がりません。
従って、DJ MIXを頻繁に作り過ぎるというのも良くないですし、先ほどから申し上げているように、曲を聴き込み過ぎるのも当然ながら良い影響はないわけです。
現場では、常に新鮮な感動を求めるのがDJのモチベーションの1つではないかと思います。
そこで、最初の話に戻りますが、1つのジャンルに固執せず、他ジャンルを貪欲に開拓していくことには、非常に大きな意味があります。
全く意趣の異なるジャンルを聴いたり、調べたりすることで、結果的に自分の好きなジャンルに対して「客観的な視点」というフィードバックがもたらされるからです。
例えば、Tranceという比較的歴史の浅いジャンルでも、サブジャンルはたくさんあります。
全部とは言いませんが、DJならば横断的に理解しておくことが必要ですよね。
そうすると、分かりやすいところで、アップリフティングの立ち位置と、サイケデリックの立ち位置の違いが、自然に見えてきます。
さらにもっと深く学び、精通することで、両者をクロスオーバーさせることも可能になってくるでしょう。
この場合、小手先ではなく、きちんとジャンルの歴史や成り立ちを理解した上でのプレイになりますから、古参のお客さんの反応もきっと良いものになるはずです。
DJは、一般的なリスナーとは違います。
ただ、曲が好きなだけでは、足りません。
様々なジャンルを聴いて学ぶという、音楽への咀嚼行為が最も大切だと思います。
僕がSpotifyのプレイリストを公開しているのも、他ジャンルへの造詣を深めるためなのです。(だからこそ、ランダムではなく、DJ MIXのように順番を考慮したものを公開しています。)
しかしながら、これ以上長くなると脱線しそうなので、今日はこの辺で。
来月にまた、DJに関して思ったことがあればアウトプットしてみようと思います。
ご清聴、ありがとうございます。