【映画】果たして、謎は謎のままがいい「バイバイマン」【ネタバレ感想】
「バイバイマン」(2017年)★★★☆☆
ポスターがめっちゃカッコいいのですが、過度な期待は禁物。
極めて平凡な、グロもエロもない、ごく普通のホラー&サスペンスな映画でした。
とはいえ、謎解き要素を盛り込んだ脚本は、近年の「死霊館」や「インシディアス」シリーズの流れを汲んだもので、俳優陣の演技を除けば、そのクオリティはなかなか高いです。
最後までバイバイマンの正体が明かされることはなく、ちょっとした消化不良感は否めませんが、こうしたホラー映画において、ある程度の謎を残すことは当然でありますし、そこがまた鑑賞後の愉しみだったりもするので、結末に釈然としないから駄作、ということにはなりません。
むしろ、バイバイマンは顔さえ見えないぐらいの謎めいた存在でも良かったかなと。
残念だったのは、「マトリックス」のトリニティー役、キャリー=アン・モスの登場が遅かったことです。
彼女は地元警察の捜査官として当該事件に関わりますが、劇中での登場が遅かったために、スポットもそこまで当たらず、非常にもったいないと感じました。
いっそのこと、彼女が主役でも良かったのでは?
こういった「アメリカの田舎町で起こる怪事件」って最高のオードブルじゃないですか。
それこそ「ツインピークス」のような、陰湿で魅力的なホラードラマに仕上がった可能性もあったのに、ただただ、そこが残念でなりません。
(主役の大学生3人組の演技も微妙だったので尚更でした。)
もし続編があるなら、キャリー=アン・モスを主役にしてください。
監督さん、ぜひともよろしくお願いします。