【購入レポ】Canon EOS 5D Mark IVを半年使ってみた感想【フルサイズ】
PentaxからCanonに移行してそろそろ半年ぐらいにになりますので、購入レポを書いてみようと思います。
これからフルサイズ機を考えている方の参考にでもなれば幸いです。
以下、目次に沿って感想を残していきます。
購入動機
2006年頃だったと思いますが、ボディ内手振れ補正機構を早くから搭載してきたPentaxは、その独特なレンズラインナップの魅力もあり、結局「K-5」まで4台ほど乗り継いできました。
その辺の顛末は以前にも記事にしたところであります。
ただ、Pentaxという企業規模からして今後の展開に期待が持てず、ついにシステムをCanonに一新することにしました。
Canonに決めてからは、ほとんど迷うことなくEOS 5D Mark IV(以下、5D)狙い。
NikonやSonyのフルサイズも検討しましたが、操作性、高感度、ダイナミックレンジ、、、この3つに絞ると予算的にも5Dかな、と。
(D850は2ヵ月待ちと言われたこともあってスルーです。)
これについては自分が撮りたい被写体の傾向があったので、わりとスムーズに購入まで行き着いた感じです。
(あと、Canonだと比較的売却しやすいという打算もありました。)
Canon デジタル一眼レフカメラ EOS 5D MarkIV ボディー EOS5DMK4
- 出版社/メーカー: キヤノン
- 発売日: 2016/09/08
- メディア: Camera
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さて、それでは画質や操作性などの感想をだらだらと書いていきます。
(以下、使用している画像は全て僕が5Dで撮影したものになります。)
外観
見た目はフルサイズ機なので大きいです。
ミラーレスのSonyなんかと比べると重さも全然違います。
ただ、そういう弱味が強味になるケースもあると思います。
例えばその重量感と握りやすいグリップのおかげで手振れしにくいカメラとも言えます。
わりと手は大きい方なので主観が入りますが、片手でも持ちやすいです。
デザインもOlympusのような華やかさはなく、落ち着いた質実剛健タイプと言えるでしょう。
この辺の好みは分かれるかもしれません。
画質
肝心の画質ですが、素晴らしいの一言です。
特にダイナミックレンジのおかげで白飛びや黒飛びといった失敗が以前より格段に減りました。
また、3000万画素というのが程よいバランスでして、トリミングへの耐性の向上と画像編集時にも扱いやすいサイズ、という2点で非常に満足しています。
高感度撮影にも強く、フルサイズ機での目的の1つだった星景写真もご覧の通り。
この写真のように、ISO感度を6400ぐらいまで上げてもノイズが少ないので助かります。
画質の良しあしについては、レンズとの相性もあるかと思いますが、僕の撮りたかった被写体(夜の街、山岳、星空)においては、全て満足のいく画質でした。
操作性
操作性についても捻くれた部分が見当たりません。
説明書を見ないでも直観的に撮影出来てしまう感覚です。
細かい設定などは液晶画面にあるMENUに従うだけなので、すでにデジイチの操作に慣れている方なら抵抗なく使えると思います。
光学ファインダーも見やすいです。
バッテリー
バッテリーの持ちは、、、どうでしょう。
Sonyのミラーレスに比べると、もちろん長持ちしそうな気配はします。
ただ、そこはやはり不安要素なので撮影時のバッテリーは常に予備を携帯しています。
思えばPentax機の良さは単三電池駆動でもあったのですが、今はもうないでしょうね。
充電式の場合、単三電池のようにコンビニで売ってるわけではないですからね。
携帯性
上で述べた外観とも内容が被ってしまいますが、ボディ本体だけで800gあるので携帯性が良いと言えば嘘になります。
ここは断言しますが、ミラーレスやコンデジには勝てません。
ましてや広角や望遠のデカいレンズを装着するとさらに重くなります。
これはもう、、、筋トレの必要性をひしひしと感じます。
機能性
2016年に発売された機種とはいえ、Wi-FiやNFC対応など最低限の機能は実装しています。
個人的に嬉しかったのは画像の保存を別々に分けられるところでしょうか。
例えばコンパクトフラッシュとSDメモリーカードを同時に刺せるのですが、片方はRAWで、もう片方はJpegで、という保存の仕方が出来ます。
写真は一瞬の芸術とも言われますし、メモリーカードの不調で画像が消えてしまったという事態だけは何としてでも避けなければなりません。
そういう意味ではとてもありがたい機能及び構造と言えます。
液晶
背面の液晶は3.2型のワイドクリアビュー。
タッチパネルを採用しているので設定もこの液晶から行うことが多いです。
1つ残念なのはバリアングル式ではなく、固定式であること。
バリアングル式だと地を這うようなアングルも可能ですが、固定式なので不可です。
余談ですが、コンデジの良さってバリアングル的に被写体に迫ることが出来るわけで、RichoのGR2が猛烈に欲しいです。ハイ。
耐久性
最後に耐久性について。
僕が真冬に登山することもあって、防塵・防滴はもちろん、低温下での耐久性は必須とも言える要素でした。
これについては今冬、氷点下10度ぐらいの環境で試し撮りしましたが、問題なく使えましたので安心しました。
ただ、リチウム式のバッテリーは寒さに弱いので使う直前までポケットで人肌に温めておくのも必要でしょう。
総評・まとめ
というわけでPentaxから移行したわけですが、操作体系的にはそれほど迷うことがありませんでした。
ある程度デジイチに慣れている方なら説明書も見ずにサクサクと撮影出来ると思います。
また、夜間など高感度に強い機種でもあるので、僕の撮影スタイルにも合っています。
逆にポートレートなど人物撮影を主にする場合ならNikonを選んだと思います。
(Nikonは人物が背景から浮かび上がるような描写、Fujifilmは人肌の質感が特に素晴らしかったです。)
それからSonyのミラーレスも最後まで悩みました。
というのも、ミラーレスの場合、液晶ファインダーでピントの山が簡単に掴めるんですよね。
要するに背景のボケ具合などがその場で把握出来るというチートっぷり。
それに比べるとCanonの当機種などはオールドスクールの部類にはなると思います。
例えばハイブリッドカーが電気自動車になっていくように、カメラ業界も時代の過渡期の真っ只中という印象ですが、まずは自分が撮りたい被写体を定めてから選ぶのが良いかもしれません。
以上をまとめますと、、、
乱暴にフルサイズ機をオススメするとこんな感じでしょうか。
あとはそれぞれのレンズラインナップとお財布との相談になるかと思います。
余談
僕は現在「NEODEAD Cyberpunk Photography」というサイトを立ち上げて、写真と音楽と物語の融合を試みています。
そこでは主に都市の夜間撮影になるのですが、5Dはその本領を発揮して大活躍しています。
画像のように、シャドウの部分がしっかりと描写されることで、写真に奥行きがあるようにも感じます。
これはF値の明るいレンズを使っているというのもありますが、撮影は本当に楽しいです。
特に都市部は駅によって雰囲気も違いますし、巨大建造物のオンパレードだったりするので地方にはない刺激にあふれていますね。
それから登山はライフワークの1つでもあるので、自然風景の撮影も同時進行で楽しみたいと思います。
これはレンズ沼にハマるのも時間の問題かもしれません。。。
Canon デジタル一眼レフカメラ EOS 5D MarkIV ボディー EOS5DMK4
- 出版社/メーカー: キヤノン
- 発売日: 2016/09/08
- メディア: Camera
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※2018年11月30日、システム一新(ミラーレス)のため手放しました。