【日記】あなたの笛を聴きに来てるんじゃない from ULTRA JAPAN
本日の案件はこちら。
ライブ会場で周りを気にせずに大声で歌う客に対して、山達が諫めた件です。
これ、山達クラスの大御所じゃないとなかなか言えない意見ですね。
もちろん、賛否両論ある話題かと思います。
例えば、海外のライブとか観てるとお客さんは大合唱=シンガロングの極致です。
国内だと氷室京介や長渕剛のライブなどで場面によって観客が歌わされる現象が起こりますよね。
これについてはアーティスト側が観客に仕向けてるんですが、確かにそれはそれで現場は盛り上がりますし、実際のところ楽しいです。
しかし、果たしてそのライブがCD音源となってリリースされた時、個人的にはあまり嬉しい内容とはなりません。
なぜならファンは氷室や長渕の生歌が聴きたいのであって。
そう考えると、今回の山達の意見には大賛成の立場です。
(もちろん、アーティストが煽ってる場合は除きますが。)
オーディエンスというのは訳すと「聴衆」です。
我々聴衆は安くないチケットを買い、そのアーティストを聴くために遠くから出向いているのであって、そこは大人として、周りの迷惑にならない所作をしなきゃと思いますね。
閑話休題。
昨日、ULTRA JAPANが無事に終了した模様です。
今年は忙しかったので欠席しましたが、事前の予想通り、Empire of the Sun、Pendulum、Steve Angelloは素晴らしい内容だったようです。
特にCarl Coxは生中継で最後まで観ましたが、普段よりもテッキーでトランシーでアシッドなDJプレイに心底感服いたしました。
あの場所で彼のプレイを聴けた人は幸運です。
さて、ここからは余談。
メインステージでも問題になっていたようですが、今年も笛を吹くお客さんがちらほらいたようですね。
冒頭の山達の言葉を借りるなら、高いお金を出してあなたの笛を聴きに来てるんじゃないってことなんですよ。
もっと盛り上げたい、、、その笛を吹く気持ちはよく分かります。
しかし、演者としても、客としても、往々にして笛の音はありがたくないものです。
はっきり言えば、雑音(=ノイズ)です。
そもそもですよ、演者はノイズをなるべく減らすように気を遣っています。
(山達はその辺にかけては病的なほどのこだわりで有名です。)
例えばDJが、ビットレートの高いPC音源を選んだり、USBケーブルを高価なものに変えたりするのは、端的に言って高音質化とノイズを減らす両方の意味があります。
つまり、少しでも良い音で楽しんでもらいたい、そういった演者側の努力が無駄になってしまうのです。
これは以前から度々申し上げていますが、DJ自ら笛を吹く行為も個人的には許せません。
なぜなら、それを真似るお客さんが増えてしまうからです。
しかしながら、伝え聞くところによると、お隣の韓国のクラブではお客さんの笛吹き行為が常態化してるっていうじゃありませんか。
中には笛ダンスで煽ってるDJもいるって話ですから、文化ってつくづく面白いなあと。
いや、別にdisってませんよ?
(お国柄はそれぞれありますから、ひとまず日本では周りの迷惑考えましょ?ってお話です。)
フェスであれ、クラブであれ、そしてコンサートやライブであれ、大前提として楽しみ方はそれぞれの自由です。
でも、そこは自分だけの空間ではなくて、好きな者同士が集まるパブリックな場所でもあります。
別に優等生ぶる必要は全くなくて、一定のマナーやモラルがあるからこそ、この時代の「自由」ってやつを謳歌出来るんじゃないかなと、思った次第です。
以上。
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