The Witcher 3 : Wild Hunt Part-25
ということで、前回の記事から引き続き、トリスとの関係性を改めて確認するサブクエスト「またとない機会」をスタート。
本作はサブクエストのシナリオが丁寧に練られており、それによって主要キャラが一段二段と躍動していくので、こうした寄り道は必須だと思う。
ゲームによってはメインだけ進めてサブは後回しというやり方もあるが、この作品に関しては全てがメインのコンテクストに帰結していくので、ある意味で時間泥棒なゲームとも言えるだろう。
さて、このノヴィグラドにおいては、トリスを含め魔術師たちは宗教的理由から迫害を受けており、火刑に処せられるなどその弾圧は日に日にエスカレートしている。
これは中世ヨーロッパの魔女狩りを彷彿とさせるものだ。
そこでトリスはディクストラなど協力者からの援護を受け、30名近い人間をこの街から脱出させる計画を実行に移そうとしていた。
つまり、前回の仮面舞踏会のクエストで得た資金は逃走資金なのだ。
トリスの元恋人であるゲラルトもその計画を知り、彼女に協力することに。
下水道及び波止場での短い戦闘シークエンスを終え、ディクストラと合流するゲラルト。
要するにトリス自身もこのまま他の魔術師たちと一緒に船に乗り、この街を脱出する予定なのだ。
これが意味するところ、つまり、お別れである。
以前からトリスとゲラルトの親密な関係性を知っていたディクストラは、このまま行かせいいのかとゲラルトの背中を押す。
全く、お節介な奴め。
果たして、トリスは別れの挨拶をゲラルトに告げる。
それはまるで永遠の別れのように切ないものだった。
どうやらこの船の行き着く先は世界の果てということらしい。
2度と会えないかもしれない、、、ゲラルトは思わず沈痛な表情。
意を決して、ゲラルトはトリスに告白する。
ちなみにここは時間制限付きの3択となっているので注意するべし。
私が選んだのはもちろん、、、「愛してる」だ!
このシチュエーションでこれ以外の言葉は見つからない。
人生において、男が本音を吐く瞬間が数度あるとすれば、それは今だ。
(「寂しいが、もう行ってくれ」は2周目で確認したい)
それを聞いて思わず泣きそうになるトリス。
このシーンはまるでドラマのように繊細で美しい。
本作は目の動きや口元など細かいキャラクターの表現が素晴らしく、恐ろしく人間的で感情移入も容易い。
この場面は本作の真骨頂とも言えるだろう。
しかし、残念ながらトリスはその場を去っていく。
まるでねるとん紅鯨団のように、、、ゲラルト、撃、、、沈。
プレイボーイの命運もここまでか。
船の出港を見送り、失意のままディクストラと話していると。。。
何と、トリスは船に乗っていなかった!
これにはプレイしていた自分もビックリである。
何なんだこのトレンディな展開は。。。
しかしこうなってくると次のシーンは、、、皆様、お待たせをいたしました。
街外れの灯台にて愛を交わす2人。
めでたく元サヤってことになるだろうか。
灯台の炎とダブってゲラルトのリア充っぷりがいつになくまぶしい。
ちなみに日本版は規制のため、全裸ではない。
このように下着を身に着けた状態。
とはいえ、昔からゲームにエロ要素は求めていないので私としては無問題。
(常々、映画のベッドシーンさえもいらないと思っている)
事後、ケィアモルヘンでの再会を約束し、トリスとはここで一旦しばしの別れ。
ゲラルトにとって、今は養女のシリを見つけることが先決なのだ。
これにてトリスとの一連のクエストはひとまず終了。
願わくば、今度の「Fallout 4」にもこれぐらい魅力的なヒロインが登場して欲しいものである。
つづく