NEODEAD MANIA

DJねおでっどプレゼンツ、エンタメあれやこれ。

2013 Back To Basics Mix

2013 Back To Basics Mix by DJ NeO of the Dead
Designed by Orb


コンセプト

今年最後のIn The Mixはちょうど20本目。
1年で20本とは我ながら作り過ぎのように感じるが、それだけ自分好みのMix CDがリリースされていないという現実がある。
とはいえ、SoundcloudやMixcloudの普及で一昔前よりもずっとDJ Mixが身近に感じられる時代になったことは喜ばしいことだ。

さて、今年最後のMixだけに、コンセプトはBack To Basics、つまり初心に還った内容に仕上げてみた。
私は元々All MixのDJとして20歳の頃にキャリアをスタートさせているのだが、ビジネス的な意味でもピークは2000年代付近のEpic Trance期で間違いはない。
そこからHard Trance〜Hard Minimal〜Acid Technoへとプレイスタイルをシフトし、しかしながら、今現在はNu DiscoからTech House、Psychedelic Trance、Drum'n'Bassまで守備範囲を広げている段階だ。
何事も人はチャレンジ精神を忘れた瞬間に老いが始まるものだと思っているので、今後もこうした雑食感覚は持ち続けたいと思う。

話が逸れたが、今作の内容は一部を除き、今年リリースされた懐古風Epic Tranceにスポットを当てている。
BPMこそ136に抑えているが、1曲目のSolarstoneから約70分、かつてのTranceブームを思い出しながらアクセルを踏み続けてみた。
恐らく私が今、Trance系のプレイをするなら今作のような流れになるかもしれない。

そもそも現在のTrance自体が近年の海外発EDMに迎合しつつあり、また、Progressive Houseという言葉が5年前とは全く異なるサウンドに変貌した今、あえて伝統を守るのも悪くない判断ではないだろうか。
実際、2013年の今年もこうして良質なEpic Trance音源がしっかりとリリースされ続けているのだから、ブームが去ったとはいえ、世のTrance DJが臆する事は何もないと思う。
従って来年も今回のようなBack To Basics Mixが製作出来ることを切に願う。

最後に、今年は1本目からデザイナーのOrb氏にアートワークを担当して頂き、毎回素晴らしいデザインを提供してもらった。
私はDJ Mixには常に物語性が必要不可欠だと思っている人間なので、そこに共感して頂けるOrb氏のサポートは大変心強く、またモチベーションの向上にも繋がってきた。
この場を借りて感謝申し上げたい。

来年の抱負としては、起伏ある物語性の深化はもちろん、技術的には曲間における微妙な違和感を極限まで削ぎ落としていければ、と思う。


2013 Back To Basics Mix by Neodead Music on Mixcloud

2013.12.11. Release