【Country Rock】ロンドンからカントリーを再定義するHoney Harperのデビューアルバム「Starmaker」を解説!
Honey Harper「Starmaker」★★★★☆
ロンドン在住ですが、アトランタ出身の肩書を持つWilliam Fussell。
彼の新しい名義となるHoney Harperがデビューアルバムを発表しました。
これが端的に言って素晴らしい内容に仕上がっています。
有り体に言えば、既存のカントリーミュージックとオルタナの邂逅。
ノスタルジックな世界観に、モダンなアレンジが隅々まで行き届いています。
早速、音源をチェックして頂きましょう。
一聴してお分かりの通り、伝統的なカントリーミュージックをベースとしながらも、ポストモダンな作風にお気付きかと思います。
これは1990年代にアメリカのシアトルでグランジが勃発したように、伝統的なロックやパンクを一旦解体し、再定義したスクラップアンドビルドな思想に近いのかもしれません。
本人がロンドン在住ですから、良い意味でカントリーミュージックを外の世界から俯瞰している点が大きいです。
その客観的かつ冷静な視点の先にある情熱が、本作に華を添えていますね。
ポップカルチャー好きのみならず、全音楽ファンにお勧めしたい作品です。