【映画】これにて完結！？サスペンス系アクションの傑作「イコライザー2」【ネタバレ感想】

「イコライザー2」（2018年）★★★★★

前評判がそれほど良くなくて、劇場で観るのをスルーしていた”デンゼル無双”の続編。

しかしこれ、劇場で観なかったことを激しく後悔しました。

元々サスペンス好きな性格もあるのですが、本作は脚本が本当に良く出来ていますね。

前作では「事後アクション」のテンポの良さが痛快無比でしたが、今回は少しテンポを落として、主人公マッコールの内面をしっかりと描いてきた感じ。

いやー、間違いなく傑作の部類ですよ。

僕は、前作の静かな序盤がフィルム・ノワールっぽくて大好きだったのですが、本作は冒頭から近接格闘のアクションが炸裂します。

ただ全体的にはアクションシーンが少なく、ドラマ部分に比重を置いた地味な作風です。

しかも今回の主敵となるキャラは、前作からすると役不足感は否めません。

（前作の成功はあの敵キャラのおかげではないかと思ったりもします。）

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前作の派手な部分を期待すると、確かに評価は低くなってしまうのかな、と思います。

僕の場合、マッコールの静的な所作から心情を読み取る面白さ、というのがこの映画にはあると思っているので、終始楽しめました。

デンゼルの顔芸なんて、本当に凄いですよ。

特に、裏切った仲間を見る目は普通じゃなかったです。

落胆とか怒りを越えた先の、まるで観音様のように達観した表情のデンゼルは、今でも最高に脂の乗った役者であることを如実に証明したのではないかと思います。

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結末も含めて、もはや完結編とも言うべき本作ですが、もし続編があるとすれば、必ず劇場まで足を運びたいところ。

シリーズとしては、それぐらいの出来の良さだと思うので、未鑑賞の方はこれを機会に1と2を一気に観てもらいたいと思います。