【ACT】TOMB RAIDER -DEFINITIVE EDITION- レビュー(Xbox One)
「TOMB RAIDER -DEFINITIVE EDITION-」★★★★☆
ゲームファンにはお馴染み、トゥームレイダーシリーズのリブート作品となる本作。
主人公ララも過去作品とはまるで別人のような風貌にまずは驚かされます。
僕も2013年に発売された当初、PS3版をプレイしたのですが、序盤で放置しちゃいました。
今回、Xbox Oneを購入したことで、改めて「-DEFINITIVE EDITION-」をプレイしてみたのですが、これが大正解。
グラフイックの向上により探索がより快適となったこと、そしてゲームオーバー時のリトライ等、ロードが速くなったことでストレスがなくなりました。
これならゲーム業界の悪しき習慣"QTE"の存在を差し引いても納得出来ます。
ひとまずこの「-DEFINITIVE EDITION-」については下記の公式サイトでご確認ください。(次世代機への対応とDLC等ボーナスコンテンツが付属しています。)
トゥームレイダー ディフィニティブエディション発売決定のお知らせ - SQUARE ENIX EXTREME EDGES
トゥームレイダー ディフィニティブエディション 【CEROレーティング「Z」】 - XboxOne
- 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
- 発売日: 2014/09/04
- メディア: Video Game
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さて、トゥームレイダーの醍醐味は何といっても探索、いわゆる謎解き要素ですね。
今回は舞台設定が日本、そして邪馬台国をテーマとしているので考古学や歴史建造物などの遺跡ファンにとっても大変興味深いものがあります。
もちろんゲームなので完全フィクションではありますが、画像にあるような日本的造形物、いわゆるデザインのテーマは統一されており、終盤まで見飽きることがなかったです。
マップも奥行きや高低差を感じさせるものが多いので、一瞬オープンワールドかと錯覚する瞬間もありました。
ただ、探索自体は過去作品に比べると難易度が下がっています。
この辺はシリーズファンからすると食い足りなさが残りますね。
また、冒頭に述べたように頻発するQTEシーンの多さは間違いなく本作の評価を下げたと言えます。
これは断言します。
QTE、つまりタイミング良く指定されたボタンを押すというアクションですが、本作に限らず、失敗すれば即ゲームオーバーという意味不明な鬼畜仕様はゲームのテンポを削いでしまって甚だ興醒めです。
気を取り直して、戦闘は「アンチャーテッド」よりは全然マシでした。
TPSでの視点になりますが、上の画像のようにワンボタンで視界にコントラストをつけることが出来るので、敵が背景と同化して見えにくいという心配もありません。
しかし、武器の種類は4つ(弓、ハンドガン、ライフル、ショットガン)と少なめ。
しかも弾薬に制限あり。(過去作はハンドガン無制限だったりしました。)
一応そこにはアップグレードの概念もあって、各武器がスキルツリー的にレベルアップしますが、それほど強さを実感しないのはもしかして設計ミスでしょうか。
これはキャンペーンの難易度にもよるかと思いますが、例えば低難易度でしたら弓オンリーでもクリア可能ではないかと思ってしまったぐらいです。
気になるシナリオはシリーズとして再出発作品であるが故に、なかなか興味深いものがありました。
シネマティックという表現が適切なのか分かりませんけども、少なくとも開発者は映画のような編集及び演出を狙ったんだろうと推測します。
そもそも、ゲームとは「映画の中に入って自分が操作出来る愉しみ」という側面があります。
だからこそ操作性に難があったりすると、途端にプレイヤーのモチベーションは下がってしまいます。
そういう意味では、本作のララは過去作に比べると若干鈍重ではありますが、操作性自体はかなり良かったので終盤までモチベーションは維持出来ました。
僕としては新しいララのキャラに馴染めず、シナリオにも感情移入することが出来なかったのですが、元々が探索することに喜びを見出すのが本作の趣旨ですから、果たしてその目的は間違いなく達成されたと言えるでしょう。
各ステージでの収集要素や隠しマップを見つけるのがとても楽しく、作業感はほとんどありませんでした。(お蔭様でゲーム達成率は100パーセントでクリアしました。)
これはグラフィックの向上による恩恵もありますので、僕のように過去に放置してしまった方にはぜひ本作にリトライして欲しいですね。
トゥームレイダーの新たなる3部作の幕開けという意味合いもありますし。
欲を言えば、コスチュームに際どいものがなかったことが残念無念でした。
TPSやアクションゲームって、常に主人公の尻を見せられているわけでして。
なぜその魅力を引き出さないのか、この辺は開発者に苦言を申し上げたいところ。
あと、少しぐらいは揺れても良かったと思います。ハイ。
ちなみに、キャンペーンのみクリアで実績の方は660/1000でした。
半分ほどがオンライン実績というこれまた意味不明な仕様なのですが、潔くこの辺で切り上げて、次の「Rise of the Tomb Raider」の方に取り掛かろうと思います。
以上。