【APS-C】カメラの日なのでペンタックスを語る【PENTAX】
11月30日はカメラの日ということなので、僕の使用機材について書いてみます。
子供の頃から祖父のクラシックなカメラ(8mmやベータなどのビデオカメラも含みます)を触っていたこともあって、工業製品としてのカメラ全般、見るのも撮るのも大好きです。
2000年以降にアナログからデジタルへの革命が起きて、僕も数機種のコンデジを経て、本格的に勉強しようとデジイチに手を出したのが2006年頃。
K100D
有効画素数は610万画素、ソニー製CCDセンサーを搭載していたカメラです。
PENTAXならではのボディ内手ブレ補正機構には大変お世話になりました。
K100Dよりも小型軽量でAF速度も速かったので人気機種となっていました。
(僕がPENTAXを選択した理由は後述します。)
その後、同じくPENTAXのist DS2やK-mをサブ機として運用。
最終的にはK-5へと移行しました。
ist DS2
ist DS2はK100Dの1年前に発売された機種なので、スペック的には少し劣りますが、サブ機として活躍してくれました。
すでにレンズを数本所有していたこともあり、外で付け替える手間を省きたかったというのが2台体制の理由でした。
K-m
K-mはエントリークラスの機種ですが、パキっとした画質と小型軽量なボディが気に入っておりまして、スナップ写真などに今でも使う時があります。
有効画素数は1020万画素、そしてソニー製CCDセンサーということで、青空の深い発色がとても素晴らしいです。
現在はCMOSが主流となっておりますが、CCD特有のヌケの良さを感じますね。
ちなみにこの機種がPENTAXにとって最後のCCDセンサー搭載機種となりました。
K-5
有効画素数が約1628万画素、ソニー製CMOSセンサー搭載の機種です。
K-5は主に山岳写真を撮るために購入したようなものです。
PENTAXのデジイチは防塵・防滴機構がデフォでして、これに手ブレ補正などが加わるのですが、K-5の場合、氷点下-10度まで耐えられる設計というのが魅力的でした。
雪山登山が大好きな自分にとって、こうしたタフネス要素は大歓迎だったわけです。
加えて、ダイナミックレンジの向上で奥行きのある画質にも驚かされました。
閑話休題。
報道などでご存じの方も多いと思いますが、ここ数年、企業としてのPENTAXの状況は必ずしも良いとは言えません。
2006年にHOYAとの吸収合併話が持ち上がり、紆余曲折を経て最終的にはHOYAの子会社へ。
辛うじてPENTAXという名前は残せたものの、2011年にはRICOHが買収する形となり、今度はRICOHの子会社へ。
そして今年なってからは、そのRICOHがカメラ事業を縮小するという報道まで出る始末。
”飛ばし”で有名な日経の記事だったので、これについてはすぐにRICOHが否定コメントを出しておりましたが。。。
このように、PENTAXの経営が右往左往する状況だったので、レンズ開発含め、カメラ事業については将来性に大きな不安を残しました。
デジイチの展開も話題先行型の奇策が目立ち、ここ数年は肝心のフルサイズ機種が全く音沙汰なしという状況に、多くのユーザーが見切りを付けてしまったのではないかとも推測されます。
これを良い意味で捉えるのであれば、満を持して、2016年にやっと発売されたのがK-1という機種で、これはPENTAX初となるフルサイズのデジイチでした。
有効3640万画素のCMOSセンサーを搭載し、手ブレ補正、防塵・防滴、可動液晶モニターなど、伝統的な機能はそのままに、後発のメリットを活かしながら、PENTAXらしい質実剛健なプロダクトとなりました。
グッドデザイン賞を受賞するなど、巷での評価も上々ですね。
(PENTAXらしく、価格設定も良心的と言えますね。)
さて、僕自身もカメラ道をさらに極めるため、フルサイズへのステップアップは喫緊の課題です。
今のレンズ資産を考えると、PENTAX K-1を選択する以外は考えられません。
しかしながら、先述したようなPENTAXを取り巻く状況、具体的にはレンズラインナップの今後の展開については、果たして不安しかありません。
例えば、僕はSIGMA製のレンズが好きなのですが、サードパーティーの対応状況は市場でのシェアに正しく比例します。
つまり現時点でのレンズラインナップについて言えば、CANONとNIKONの2強の時代とも言えます。
「デジイチはレンズラインナップで選ぶ」
10年前に、僕がPENTAXを選択したのは手ブレ補正などの機能性と同時に、個性的なレンズラインナップが魅力的だったからです。
特にパンケーキレンズなど、そのスタイルやデザインは当時の他社にはないものでした。
しかし、企業経営の厳しさから、レンズを含めたカメラ事業への開発速度が鈍化してしまったことは否めません。
K-1は確かに素晴らしいカメラだと思いますが、今後のレンズ展開を考えると、どうしてもその一歩が踏み出せないのです。
では、どうするか。
ということで、ここ1年ほど悩みに悩んでおりましたが、フルサイズへの移行を契機に、PENTAXを卒業することに決めました。
すでにフルサイズ機種は各社から発売されており、どれも一長一短です。
特にミラーレスではSONYが優位にシェアを拡大しており、目が離せません。
そこで決め手となるのは、やっぱりレンズ。
この辺は各社のロードマップを眺めながら、じっくり吟味したいと思います。
PENTAX デジタル一眼レフ K-1 ボディ 5軸5段手ぶれ補正 ローパスセレクター フルサイズフォーマット 19570
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Canon デジタル一眼レフカメラ EOS 5D MarkIV ボディー EOS5DMK4
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Canon デジタル一眼レフカメラ EOS 6D Mark II ボディー EOS6DMK2
- 出版社/メーカー: キヤノン
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ソニー SONY フルサイズミラーレス一眼 α7 ボディ ILCE-7
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ということで、フルサイズに関しては、また改めて記事にしたいと思います。
今後も引き続き、K-mやK-5も使っていくつもりではありますが、ひとまずはPENTAXに感謝をこめて。