Farcry 4 Part-1
「Farcry」シリーズは1を除いて全て取り組んできたこともあり、それなりに愛着がある。
とはいえ、現時点での最新作となるこの4については、3とほぼ変わらないという評価を多く目にしたこともあり、プレイするのをこれまで控えていた。
というのも、「Dead Island」のデベロッパーが手掛けた「Dying Light」が、ほぼ「Dead Island」のコピーではないかと思えるほど変化がなく、序盤早々で飽きてしまったことが要因の1つでもある。
つまり、前作をたっぷりと堪能したファンにとって、代わり映えのしない新作というのは、所謂積みゲーの危険性を多分に含んでいるのではないか、ということ。
果たして、舞台をヒマラヤの山岳地帯に移した本作だが、その第一印象を記録しておこうと思う。
さて、UBI製らしく、日本語ローカライズはとても丁寧な印象。
フォントも見やすく、特に日本語による吹替は感情移入も容易になるので大変ありがたい。
ご覧の通り、トップメニュー画面はキャンペーンとクロニクルの2本柱だ。
クロニクルの感想はまた後日にupしたいと思うが、要するにマルチプレイである。
まずは早速、オフラインのキャンペーンをスタート。
前作とは打って変わり、ヒマラヤの荘厳な山脈が印象的な幕開けである。
登山を趣味とする自分にとって、もはやこの時点で80点ぐらいは捧げたい気持ちだ。
シリーズを通して、物語の連続性という意味ではほとんど繋がりがないので、本作から取り組む方にも安心安全なシナリオと思われる。
ただ、冒頭からプレイヤーが窮地に追い込まれるのはシリーズ定番の展開とも言え、最初からラスボス的存在の悪役が登場するのは好印象。
相変わらず、プレイヤーに目的意識を植え付ける演出が上手くてニヤリとしてしまう。
短いムービーを挟みつつ、拿捕された敵のアジトからすぐに脱出し、フィールドへ。
ここでチュートリアル的な操作及びシステムの確認が出来る。
今回はPS4版をプレイしているが、本当に美麗なグラフィックである。
これだけでも購入価値があるのではないか、そんな気さえしてしまう。
さて、本作はFPSとはいえ、ステルス要素も健在。
特に今回は殺した敵の死体を運ぶことも出来、さらに隠密性が向上した模様。
ドンパチのみならず、ステルスキルが好きな方には朗報だろう。
その他、各種ガジェットの使い方など一通りの実戦訓練を終えて目的地へ到着。
ちなみにこのガジェットだが、本作から新たに登場したグラップリングがなかなか面白い。
これは崖などを登る際に活用することになると思うが、つまり、本作は高低差の激しいマップになることがこの時点で推測出来る。
舞台が山岳地帯であることを考えれば当然だが、不便さの中にこうした便利なツールを用意してくれたことは素直に喜ばしいトピックである。
チュートリアルを終えると拠点となる集落に到着する。
ここでは早速ヒロインらしき人物も登場してくる。
物語としては2つの勢力争いに主人公が巻き込まれる形だが、やることは多い。
例えばクラフト画面では動物の皮を使ってグレードアップしていく。
そう、本作はハンティングアクションとしての側面もあり、シリーズ伝統の狩りが楽しめるのも特徴的だ。
RPG的な要素を含むスキル画面はご覧の通り。
このように複雑ではないスキルツリーは単純明快で分かりやすいが、果たして成長させる楽しみがあるのかどうか、今後に期待したい。
メインクエストを進めたいところだが、やはりある程度のスキルアップとクラフトのグレードアップはこなしておきたいところ。
早速、狼などを狩りまくる日々である。
美麗なグラフィックのおかげで、炎上シーンも格段にリアリティを増している。
汚物消毒係としては、早く火炎放射器が欲しいところ。
しかしながら、結局、前作とやることはほぼ一緒のような気がしないでもないのだが、こうしたグラフィックの良さに救われている印象。
やはり高画質は正義なのである。
気付けば2時間、いや3時間などあっという間に過ぎていた。
限りなく前作の延長線上にある作品とはいえ、中毒性の高さは折り紙付きだろう。
個人的には、戦いに疲れたら大好きな山を見上げてチルアウトすることも出来るわけで、これは久しぶりに時間泥棒なゲームと再会してしまったな、という印象。
気付いた点や新発見などあれば、後日またこちらで報告することにしよう。
つづく