南米コロンビア出身のKamilo Sanclementeは2013年ぐらいから活動しているDJ/Producerで、Deep Trance系が好きな人には信頼の置けるトラックメイカーだと思います。
その彼が2021年に発表したアルバムが「Auriga Moon」で、コレがDeep Trance系では今後10年の指標になるぐらいの傑作でした。
ご存知ない方のために、記事化するのでチェックしてみてください。
彼のスタイルは初期の頃から変わってないんだけど、世界観の奥行きっていう部分ではここ数年のビルドアップは特筆すべきものがあると思っています。
彼のキャリアの中でも特にエポックメイキングだった2017年リリースの「The White City」から考えると、この進化は凄まじいですよ。
当時、この曲で彼の凄さはシーンに知れ渡っていたとは思うけれど。
この「Auriga Moon」はMIXアルバムじゃないのに、MIXのように構成しているところも非常に素晴らしい。
各楽曲という「点」がしっかりと線で結ばれているという事実。
これはDJという素養がないと出来ない芸当なので、この辺はDJ教材としても有用でしょう。
また、途中にBreakbeatsを挟んでくるなんて思いっきり往年のDave Seamanぽいけど、ちゃんと今の時代にアップデートしているところが憎たらしいなと思う。
何よりもこのアルバムは起承転結がしっかりと描かれているし、物語として完成しています。
あまりにも良い作品なので、埋もれて欲しくないなと思い、記事化した次第です。